犬の避妊・去勢手術の費用・時期は?メリット・デメリットは?

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にわドッグトレーナー

愛犬:シェットランド・シープドック(シェルティー)。 我が家の愛犬が何を思っているのかについて学びいと思い、ドッグトレーナー学校に通いドッグトレーナーとしての基礎を学ぶ。 その後動物愛護団体に所属し、保護犬の新しい家族を探す仕事に携わり、トレーニングは犬によって、飼い主によって、多様であることを学ぶ。 これらの経験と知識をもとに、愛犬と飼い主が相互に理解し、より楽しく暮らすきっかけとなるような記事の執筆に努める。

はじめに

犬を家族に迎えたばかりの皆さん、ドッグフードや首輪、リードなどの準備は万全ですか?同時に、避妊・去勢についても勧められている方もいるかもしれません。愛犬にとってメリットが多い避妊・去勢ですが、実は犬の避妊・去勢には危険が伴うことをご存知ですか?犬の避妊・去勢とはどんなもので、なぜ行うのか、この記事を読んで、避妊・去勢が本当に愛犬に必要なのかどうかご家族で考えるきっかけになれば幸いです。

犬の避妊・去勢とはどんなもの?

とても簡単にいうと、犬の避妊・去勢とは生殖機能を取り除く手術のことをさします。

メスは卵巣または子宮、もしくはその両方を摘出することで、「避妊手術」といいます。

オスの場合は精巣と精巣上体が収まっている睾丸を取りだすことで「去勢手術」といいます。

避妊手術は全身麻酔をし、開腹手術によって1~2時間で行われます。
去勢手術も全身麻酔を行い、1時間前後で行われるのが一般的です。

犬の避妊・去勢手術の費用相場は?

避妊・去勢手術費(小型犬):2万~3万円前後
避妊・去勢手術費(大型犬):5万円程度
術前検査費:1万円前後
抜糸の費用:5円前後

犬の避妊・去勢手術の費用、年齢、手術後の状況に関する実際の体験談も参考に!

犬の避妊・去勢のメリットとデメリット

犬の避妊・去勢のメリット

望まない妊娠を防ぐ

 メス犬は生後半年~8ヶ月すると最初のヒート(発情期)が訪れ、出血などを伴いながら約1ヶ月間の発情期間に入ります。
この期間に受精すると62~63日後には出産します。

一方、オス犬は生後約1年ほどすると発情期が始まります。
オスの場合は発情期がなく、1年中、近くに発情中のメスがいるとその匂いに誘われ、いつでも交尾可能なのです。

犬の交尾は、オスとメスのタイミングが合えば一瞬です。
あっという間に子犬を授かってしまうので、自分の家でこれ以上犬を飼うつもりがない場合は、きちんと愛犬を管理するか、又は避妊・去勢を行うのがよいでしょう。

犬の病気の予防

 生殖機能を取り除きますので、これらの器官に関わる病気を未然に防ぐことができます。

メスの場合は「子宮蓄膿症」「乳腺腫瘍」があります。
これらは5歳を過ぎると発生率が上がる為、これらの病気を予防する目的で避妊手術を行う場合は、手術をする時期もきちんと獣医師の先生に相談することが大切です。

我が家の歴代3匹のシェルティーは、みんな避妊手術をしていませんでした。

1頭目は10歳になった時に子宮蓄膿症を発症し、体内で破裂する数時間前に無事に手術を行い、一命を取り止めることができました。

2頭目、3頭目は7歳と6歳の同じくシェルティーですが、今の所子宮蓄膿症は発症していません。

オスの場合は「精巣腫瘍」「会陰ヘルニア」「前立腺肥大」「肛門周囲腺腫」などがあります。

犬のストレスが減る

 犬には野生の頃の本能として「生殖本能」が根強く残っています。

生命を繋げるため、自分の子孫を残すために何としても異性に近づこうとし、時に攻撃的になります。

この生殖本能の影響で、周りの動きや音に敏感になり、過敏に反応することがあります。
それが吠え・噛み・マーキングなどといった形で現れ、それらの行動は時に飼い主を困らせてしまいます。

私はドッグトレーナーですが、ドッグトレーナーの元にはこれらの行動に困った飼い主さんたちが解決方法を探して相談してきます。

飼い主を困らせるこのような行動を「問題行動」と呼びますが、これらの問題行動の多くは犬にストレスがかかっているために起こることです。

この問題行動を解決するために、また、ストレスによって常にぴりぴり緊張モードという犬自身の負担を軽減させるという意味で犬の避妊・去勢が有効な解決方法になる場合はあります。

実際、去勢したことで性格が優しくなり、トレーニングしやすくなり、飼い主との関係がより良くなった例も知っています。

犬の避妊・去勢のデメリット

骨の形成に影響がある可能性がある

 犬は性ホルモンが骨の成長と関係している為、あまりに早い時期に避妊・去勢してしまうと骨の成長に影響を及ぼしてしまう可能性があります。

手術へのリスク

犬の避妊・去勢は全身麻酔を伴う手術です。

麻酔によって心臓や呼吸器に負担がかかるため、「持病がある場合」「高齢である場合」「肥満である場合」「短鼻種の犬」は手術中の危険が他の犬に比べて高くなります。

これらに当てはまらなくても、術後副作用や後遺症が残る場合もありますので、必ずかかりつけの獣医師の先生に相談することが大切です。

短鼻犬とは、パグやフレンチブルドッグ、シーズー、ボストンテリアがそれにあたり、いずれも鼻の穴が狭く呼吸が下手な為、麻酔により鼻が詰まり呼吸困難になりやすいとされています。

うたパパ
わが家のフレブルうたは、麻酔がきれる直前に顔がパンパンに腫れ、呼吸困難で一時危険な状態に陥りました。
獣医師から連絡をもらい、電話で状況説明を聞いたのですが、避妊手術はリスクがあるとはいえ、命を落とす犬は少ないと聞いていたことあり、とても同様しました。

うたの場合は、麻酔にアレルギーにあったのではないかとの獣医師の説明でしたが、
今後病気などで手術をする事もあると思うので、その点が心配です。

太りなりやすくなる場合がある

 犬が手術によって生殖器官を取り除くと、体内のホルモンバランスが崩れ、食欲が増したり、同じ量食べていても太りやすい体質になる場合があります。避妊・去勢手術をした後は食事の方法や給餌量など、見直して肥満にならないように注意してあげましょう。

うたパパ
犬の避妊・去勢手術によって太りやすくなるとは聞いていましたが、我が家のフレブルうたの場合は特に太る事もありませんでした。
毎日のドッグフードの量をきっちり計算をしてカロリー摂取量こ管理してあげ、傷が完治してからは適度な運動を心がけてあげる事で犬の肥満は避けられると思います。
人間と同じで犬も肥満体型になると、病気のリスクも高まりますし、飼い主が体重や食事のカロリーバランスをコントロールしてあげる事が大切ですね!

犬の避妊・去勢手術の費用・時期は?メリット・デメリットは?まとめ

犬にとって避妊・去勢にはメリットが多いため、勧める人も多くいます。

私も少し前までは、避妊・去勢について聞かれると自信を持ってメリットについて話し、後押ししたことも少なくありません。

しかし、身近なところで避妊手術で命を落とした子の話を聞きました。

その時、改めて避妊・去勢は手術であることを認識し、その危険性にはっとさせられました。

それ以来、きちんとメリットとデメリット双方を話した上で、飼い主さん自身が愛犬のために選択してほしいと、お話するようになりました。

我が家の2頭目と3頭目のシェルティーは避妊手術をしていないとお話ししましたが、2頭目の子は実はいつ子宮蓄膿症になってもおかしくない状況です。

というのも、別の検査で腹部のエコーを撮影した際に、子宮内に水分が写っていました。

ヒート後、一時的に免疫力が下がった際に菌が入ってしまうと、その水分が一気に膿になり、子宮蓄膿症になってしまうと担当の獣医師の先生から話を聞いています。

手術で子宮ごととってしまえば、いつ発症するかはらはらすることもなくなるでしょう。

しかし、手術も100%安全ではありません。このまま犬生を全うするまで発症しない可能性もあります。
結果的に、獣医師の先生にも相談し家族でも話し合った結果、避妊手術は行わないことにしました。

その分、毎日の体調の変化に気を配っています。今のところ蓄膿症に兆候は見られておらず、元気に走り回っています。

避妊のことを家族で話し合い、真剣に考える機会があったおかげで、愛犬の健康面にも真剣に向き合うことができ、日々愛犬を観察する目が養われたと思っています。

皆さんにも是非「言われたから」という理由だけで避妊・去勢を決断せず、大切な家族のことと考え、しっかり家族で相談して決めてもらえたらいいなと思います。

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にわドッグトレーナー

愛犬:シェットランド・シープドック(シェルティー)。 我が家の愛犬が何を思っているのかについて学びいと思い、ドッグトレーナー学校に通いドッグトレーナーとしての基礎を学ぶ。 その後動物愛護団体に所属し、保護犬の新しい家族を探す仕事に携わり、トレーニングは犬によって、飼い主によって、多様であることを学ぶ。 これらの経験と知識をもとに、愛犬と飼い主が相互に理解し、より楽しく暮らすきっかけとなるような記事の執筆に努める。