犬のコマンド【ついて】をしつければ、散歩中の問題行動も防げる!

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にわドッグトレーナー

愛犬:シェットランド・シープドック(シェルティー)。 我が家の愛犬が何を思っているのかについて学びいと思い、ドッグトレーナー学校に通いドッグトレーナーとしての基礎を学ぶ。 その後動物愛護団体に所属し、保護犬の新しい家族を探す仕事に携わり、トレーニングは犬によって、飼い主によって、多様であることを学ぶ。 これらの経験と知識をもとに、愛犬と飼い主が相互に理解し、より楽しく暮らすきっかけとなるような記事の執筆に努める。

はじめに

シェルティーを飼っている私が愛犬に教えたコマンド【ついて】

犬との生活はとても楽しく、特に子犬から飼い始めた方は、その愛らしい表情や無邪気な動作にすっかり心を奪われているのではないでしょうか。
そんな無邪気で元気いっぱいの時期に、一緒にコマンドのトレーニングをしてみてみませんか?
今回は【ついて】のコマンドのトレーニングについて紹介します。

犬のしつけのコマンドとは?愛犬とのコミュニケーションがより密に!

まず、「コマンド」とはなんでしょう?
コマンドといえば難しいですが、みなさんご存知の「お手」「お座り」など、犬に出す指示のことを「コマンド」と言います。

コマンドを教えることの最大のメリットは【愛犬とのコミュニケーションが取りやすくなること】です。

当然のことながら、飼い主と愛犬の間では日本語は通じず、いわゆる公用語はありません。

犬はとても賢い生き物ですから、長いこと一緒に生活していれば飼い主が言っている大抵のことはわかるようになるでしょう。

しかし、「コマンド」を教えることでより明確に、そして早く飼い主と愛犬だけの公用語が使えるようになれば、愛犬との時間はもっと楽しくなるのです。

特に、日本では子犬から犬を飼うケースが多いと思います。

子犬はとにかくあらゆることに興味があり、遊ぶことが大好きです。

この子犬の時期に遊ぶようにしてコマンドを教えれば、よりスムーズにトレーニングすることができます。
そして折角コマンドを教えるなら、成犬になった時、いざという時に『使えるコマンド』を教えてあげたですね。

【ついて】というコマンドをしつけ、犬の問題行動を防止する

「お手」「お座り」「まて」などはみなさん真っ先に愛犬に教えたのではないでしょうか?

実際にこれらのコマンドがどんな風に有効なのかはまた別の機会にお話しするとして、今回は【ついて】というコマンドをご紹介します。

これは我が家の愛犬、シェルティーが5歳になったときに習得しました。

成犬でも飼い主のやる気があれば必ず習得できるものです。

犬のしつけコマンド【ついて】の活用例

【ついて】という一つの指示で、犬は2つの行動を取ります。
1.飼い主が「ついて」と言って自分の左太ももを軽く叩く。
→飼い主の正面に座っていた愛犬が、飼い主の足の周りを右回りに1周して、飼い主の左足の横にでおすわりをする。※この時、視線は飼い主(の目)を見てること。
2.愛犬が自分の左足でおすわりし、自分を見ていることを確認してから、もう一度「ついて」といって、左足から歩き出す。
→飼い主の「ついて」の合図を聞き、飼い主が止まるまで飼い主の左足の横を歩く。飼い主が止まったらおすわりをする。

細かい動きを紹介しましたが、簡単にいうと、「飼い主の左隣にきて、同じスピードで一緒に歩く。」というものです。

犬のしつけコマンド【ついて】のメリット

このコマンドの最大のメリットは【飼い主だけに集中すること】です。そのため、例えば・・・
・散歩中、前から苦手なものが来たとき、そちらに気づかせずに通過することができる。
(我が家のシェルティーは他のわんちゃんが苦手です。散歩の時、このコマンドを指示し、なるべく素早くその場を通り過ぎることで、吠えずに済んだことがあります。)
・人通りの多い場所を散歩しなければならない時、愛犬をキョロキョロチョロチョロさせると踏まれてしまう可能性もあります。小型犬は抱っこしてしまえばいいですが、ある程度の重さがあるわんちゃんの場合は上手に飼い主の横を歩く必要があります。
等。

活用方法は各家庭によっても違ってくると思いますので、自分の場合に当てはめてイメージして見てください。

ドッグトレーナーが教える犬のしつけ【ついて】コマンドの教え方編

【ついて】の動きは
〈 ①飼い主の周りを右回りに一周して、左足の横でお座り 〉

〈 ②飼い主の歩く速さに合わせて一緒にあるく 〉の二部に分かれて教えます。

【ついて】のトレーニング方法

具体的なトレーニング方法について紹介します。

トレーニングの大枠は「ご褒美を使って【ついて】の動きを誘導する」→「何度も繰り返す」→「動作が安定して来たところでご褒美を与える間隔を空けていく」→「ご褒美がなくてもできるようになる」という流れで行なっています。

①飼い主の周りを右回りに一周して、左足の横でお座りを教える3ステップ

それではまずは動きの誘導からです。

1.飼い主は愛犬を自分の正面におすわりさせた状態にします。(この時、他の指示とごっちゃにならないように「おすわり」と口では言わずに、右手に持ったご褒美を愛犬の鼻先に近づけ、おすわりさせます。)
2.「ついて」と言って左太ももを軽く叩き、再びご褒美を愛犬の鼻先に持って行き、自分も中腰になって愛犬と一緒に右回りに回ります。
3.元の場所に戻って来たら、再びお座りの姿勢になるようにご褒美で誘導し、すぐにご褒美を与えます。

まずはこの動きだけを練習します。

愛犬がだんだんわかってきたら、飼い主自身は回らずに右手に持っているご褒美だけで誘導できるようになるでしょう。ご褒美のヒントがなくてもできるようになってきたら、左についている時、愛犬と目を合わせる時間を1秒ずつ長くしていきましょう。
そして一番大事なのは、できた時、ただご褒美をあげるのではなく、大げさにたくさん褒めることです。

①がマスターできればあと少しです。
私自身、①をマスターするのに1ヶ月ほどかかりましたが、②は2日ほどでマスターできました。

①飼い主の歩く速さに合わせて一緒に歩くを教える2ステップ

さてそれでは②の具体的な方法についてお話しします。
1.愛犬が自分を見ていることを確認したら、「ついて」といって左足を一歩出します。その時、ご褒美を「愛犬と自分の視線の間くらい」の位置に持っておきます。そうすることで、歩き始めても愛犬の視線を逸らさずに歩き続けることができます。もし一歩目で視線が外れた場合は、ご褒美の位置をもう少し愛犬寄りにしてみましょう。
2.ご褒美を愛犬が集中できる場所に持ったまま数歩歩き、止まったときに誘導でお座りの形を作ります。このとき、右手に持ったご褒美をしっかり自分の左側に構えないと、愛犬がご褒美につられてどんどん前に出て来てしまいます。必ず自分の左足より前に愛犬の足が来ないように、ご褒美を持つ場所を気をつけます。

すでに①で愛犬の注目がご褒美に向いていれば、②をマスターするのはそんなに時間はかからないでしょう。

以上が具体的なトレーニングです。

【ついて】コマンドのトレーニングを進める上でのポイント

このトレーニングを行う場合、「必ず始めは犬が集中できる部屋の中」で行うことが大切です。

トレーニングはあまりダラダラ長くやっても効果がありません。
なるべく短い時間で、毎日継続して行うことがポイントです。

具体的には、長くても10分以内には終わらせることです。
それ以上やると、愛犬も飽きてしまい、楽しいトレーニングではなくなってしまいます。

室内での完成度が上がって来たら、外の環境で同じようにトレーニングしていきます。
誘惑が多い場所でもきちんと飼い主に注目できるようにして、いざという時に”使える”コマンドにします。

また、ご褒美をあげる間隔も少しずつ空けていきます。
初めはできる度に毎回与える。
だんだん愛犬ができるようになってきたら、2回に1回だけ与えるようにする。

そしてその回数を徐々に3回に1回、4回に1回、5回に1回・・・・・・
というように空けていき、最後はご褒美がなくても飼い主さんの「褒める言葉」だけできちんとコマンドを理解してくれるようになります。

犬のコマンド【ついて】をしつけ、散歩中の問題行動を防ごう!最後に


私がこのコマンドを愛犬に教えようと思ったのは、散歩の度に他のワンちゃんいものすごい勢いで吠えてしまうことがきっかけでした。

吠えているうちに、本人(本犬)もどんどんヒートアップしていき、自分で自分を抑えることができなくなってしまっているんだと感じました。

そして、いつしか散歩そのものより、他のわんちゃんにピリピリしながらの散歩になってしまう・・・これでは私も、そして愛犬も疲れるばかりです。

犬のしつけ ついて

我が家のシェルティーのうち一匹はとても覚えがよく、実際の散歩の時に使えるほど定着しました。

もう一頭はまだまだ練習が必要ですが、気長にトレーニングしていこうと思っています。

私の場合、初めてコマンドが通じた時の達成感は地面から足が浮くくらい、心が飛び跳ねるくらいのもので、また、その達成感を愛犬と共有し、喜び合えた瞬間がとても嬉しかったことを今でも覚えています。

一緒に何かを成し遂げることで、必ず愛犬と飼い主の絆は強くなると実感しました。

犬にもそれぞれに得意不得意があるので、習得のスピードは個体差があります。

それでも、ある時突然できるようになったりするのです。

飼い主があきらめず、自分の愛犬を信じて毎日少しずつのトレーニング時間を一緒に重ねていくことで、振り返ってみると愛犬との間にとても太い絆が出来上がっているはずです。

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愛犬:シェットランド・シープドック(シェルティー)。 我が家の愛犬が何を思っているのかについて学びいと思い、ドッグトレーナー学校に通いドッグトレーナーとしての基礎を学ぶ。 その後動物愛護団体に所属し、保護犬の新しい家族を探す仕事に携わり、トレーニングは犬によって、飼い主によって、多様であることを学ぶ。 これらの経験と知識をもとに、愛犬と飼い主が相互に理解し、より楽しく暮らすきっかけとなるような記事の執筆に努める。